兵庫県立美術館 ボストン美術館所蔵 刀剣 浮世絵
兵庫県立美術館でボストン美術館所蔵の刀剣と浮世絵が公開されています。
期間は、２０２２年９月１０日から２０２２年１１月２０日まで。
神戸で９月に行われるイベントって何かないかなぁ？と思って調べてみたら兵庫県立美術館で刀剣・浮世絵が展示されるイベントがある事を知ったのが２～３日くらい前。これは見に行かねばと思ってました。
それで、今日の昼ご飯を食べに元町までぶらっと歩いて出掛けたついでにそのまま兵庫県立美術館へ行くことに。
兵庫県立美術館の最寄り駅は阪神岩屋駅。
元町から三宮まで歩いて、三宮駅から阪神電車に乗って岩屋駅で下車。岩屋の改札を出てすぐ前の道路を南に一直線にいくと兵庫県立美術館に到着します。
兵庫県立美術館の１階には刀剣・浮世絵展示イベントのパネルが設置されており、刀剣・浮世絵を早く見たいという気持ちを掻き立てられます。
１階で入場券を購入しイベント会場のある３階に行きます。日曜日だったこともあり、イベント会場は結構人が入ってました。
今回のイベントは館内での写真撮影がOKなので刀剣とか浮世絵を沢山撮影するぞーと気合を入れました。
刀剣・浮世絵イベント会場の入り口は浮世絵が大きく描かれており迫力がありました。戻橋の浮世絵ですね。
展示されている刀剣・浮世絵はボストン美術館の所蔵品なのだけど、雄略天皇の浮世絵や素戔嗚尊の浮世絵が展示されており、もともと日本の物だったものがボストン美術館の所蔵品として紹介されてるのが不思議な感覚でした。
素戔嗚尊の浮世絵は、江戸時代天保１３年（１８４２年）に描かれたものだそうです。明治維新がもう間もなくという時代ですね。
こちらは第二十一代天皇、雄略天皇がイノシシを踏み殺している浮世絵。雄略天皇が従者にイノシシを射止めるように命じたが、従者は恐れるばかりだったので雄略天皇がイノシシを踏み殺したそうです。
イノシシを踏み殺すってかなりワイルドな天皇ですよね。それにしても江戸時代の人が第二十一代天皇である雄略天皇を知ってたという事実に驚かされます。知らなければ描けませんからね。
刀剣女子なら喜ぶのかな？と思われる、備州長船盛重が展示されていました。他にも数多くの太刀が展示されてました。
盛重は盛の字を通字とする盛景の系統の刀工とみられ、南北朝時代最末期から室町時代初期の年号を記した作が残っている。この時期の長船鍛冶は盛光と康光が著名で、やや細身の先反りの目立つ太刀に、乱れと乱れの間が開いた互の目乱れの刃文に特徴があり、室町時代最初期の応永（１３９４～１４２７）の年号を記した作が多いところから応永備前と称されている。乱れの間の開きは目立たないが、応永備前の特徴がよく現れている。
兵庫県立美術館
日本刀なんてテレビで放送されてた時代劇でしか見たことがないので、間近で本物の太刀を見られるなんて凄く感動しました。
こちらの太刀は、柄、鍔、鞘がしっかりと残っていてめちゃくちゃ迫力があります。金梨子地家紋散糸巻太刀拵と表記されてました。日向国延岡の内藤家のものであるそうです。
なんでも鑑定団に出したら凄い値段が付きそうですよね。
館内の様子はこんな感じ。版画が壁に展示されていて、サイズとしてはA4サイズの用紙くらいの版画でした。
こちらの浮世絵は、歌川国貞の茨鬼 戻橋綱逢変化。
戻橋は京一条の堀川に架かる橋。渡辺綱が深夜、頼光の使いで戻橋に差し掛かったところ、二十ばかりの雪の肌をした女が一人行くのに出会う。綱は女に五条のあたりまで送ってほしいと頼まれ、女を馬に乗せるが、少し行くと女は鬼の姿となり『いざ我ゆく処は愛宕山ぞ』と叫ぶや、綱の髻を掴んで飛んでいく。綱が鬼の片腕を切り落とすと、綱は北野の社の回廊にどうと落ち、鬼は飛び去った。『羅生門』とは異なる別系統の話で、『平家物語』の剣巻に見え、鬼の腕を斬った太刀『髭切』は『鬼丸』と改名したとされる。
兵庫県立美術館
版画の解説文を読んで思ったのは、いつの時代にも口裂け女みたいな話があるんだなってこと。日本人って昔から怖い話が好きだったのかもしれませんねｗ
そう言えば、兵庫県立美術館内で
ボストン美術館所蔵「THE HEROES 刀剣X浮世絵ー武者たちの物語」公式図録
↑これと同じのが販売されてました。
私はこれが欲しかった。
頼光スカジャン１８万７０００円也。
高すぎて購入できず。原付バイクが買える値段でビビるｗ
酒呑童子を退治する源頼光を、巧みな職人技のヨコブリ刺繍で細密に表現。横須賀・ドブ板通りのスカジャン専門店が手掛けたそうです。